2026.01.30

【李相佰盃強化合宿レポート#1】第49回李相佰盃に向けた女子代表チーム強化合宿がスタート

1月30日(金)より、味の素ナショナルトレーニングセンターにて、第49回 李相佰盃 日・韓大学代表バスケットボール競技大会に向けた日本女子学生選抜の強化合宿がスタートした。本大会は、日本と韓国の大学代表が国の誇りをかけて戦う伝統の一戦であり、選手たちは大会に向けて本格的な準備を始めている。

合宿初日は、選手同士のコミュニケーションを重視したアップから行われた。話したことのない選手同士が交われるよう、2人組などで声を掛け合いながら身体を動かし、チームとしての一体感を醸成。その後は個人スキルに取り組んだほか、オールコートを使ったアーリーオフェンスで切り替えの速さや判断力を確認した。ディフェンス面ではローテーションやピックプレーへの対応を重点的に強化し、戦術共有の時間が設けられた。実戦を意識した内容で、充実した初日を終えた。




「競争と遂行力」を軸に、日本らしさを追求

今回の選考会に向けた選手たちの取り組みについて、案浦知仁HC(日本経済大学)は「まずはコミュニケーションを大切にしてほしい」と語った。その上で、「選考会なので、しっかり競争してほしい。練習で行う内容を共有しながら、自分がどういうプレーヤーなのかを表現してほしい」と、積極性と自己主張を求めた。また、「最後は、やっていることをどれだけ遂行できるか。その遂行力を見ていきたい」と強調し、結果だけでなくプロセスや再現性を重視する姿勢を示した。

目指すチーム像については、「日本の女子の強みはトランジションの速さとシュート力。そこを武器にしたチームにしていきたい」と言及。日本らしさを前面に押し出したバスケットで勝負する方針を明確にし、選考会初日を締めくくった。





経験を背負い、チームを牽引する

昨年度も日本学生選抜として韓国と対戦した菊地美蘭選手(F/175cm/早稲田大学)は、「体の当たりが強く、フィジカル面で苦しんだ」と昨年を振り返った。その経験を踏まえ、「今年は当たり負けせず、相手の激しいディフェンスに対してもスピード感を持った日本らしいバスケットをしたい」と、成長を示す大会にすることを誓う。

選考会では、最上級生としてチームを引っ張る役割も意識している。自身の強みであるスリーポイントシュートについては、「非対人の練習の中でも積極的に打っていきたい」と語り、プレーでのアピールに意欲を見せた。経験と得点力を武器に、コート内外で存在感を発揮することが期待される。




また、同じく昨年度のメンバーであり、韓国の強度を肌で感じている上野心音選手(SG/177cm/筑波大学)は、「体をすごく当ててくるチームなので、まずは当たり負けしないことが大事になる」と相手の特徴を挙げた。その上で、「その中でも自分たちのやるべきことは変わらない。強みを出して、日本のバスケットをしていきたい」と、自分たちのスタイルを貫く姿勢を強調した。

選考会では、ドライブからの得点力を最大の武器として発揮していく構えだ。「強みを出しつつ、最高学年として初めて選ばれた選手たちとも一緒に盛り上がれるよう、声をかけていきたい。自分から発信していきたい」と語り、プレーとコミュニケーションの両面でチームを引っ張る覚悟を示した。





伝統の一戦へ向け、日本らしさを磨く

合宿はまだ始まったばかりだが、選手たちはすでに高い意識を持ってトレーニングに励んでいる。昨年の経験を活かし、競争の中で自らの強みを発揮しながら、日本の持ち味を最大限に引き出すための重要な期間となることは間違いない。

「競争と遂行力」を掲げ、チームは日本のバスケットを体現する集団へと成長していく。選考会を通して彼女たちがどのような進化を遂げ、伝統の一戦に挑むのか、大きな期待がかかる。

Writer
三瀬 未来(ミセ ミライ)

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